湾岸ワーママ日記

フルタイム共働き夫婦&息子の日常

就活の思い出

少し就活の思い出を語ります。

 

私は文系院卒(見込み)、しかも政治学専攻という全く企業受けしないような
エントリーシートで就職活動をしていました。
文系院卒はスキルは学部卒と変わらないのに
人件費だけが余計にかかる、ということで、難色を示す企業も多く
私も文系院卒の採用実績のあるマスコミ・出版、独立行政法人等に絞って試験を受けていました。

 

ほぼ第一志望だった独立行政法人に最終面接で落ちた時は、荒れに荒れました。
「やっぱり理系院卒(見込み)で英語が堪能なリア充男子には負けるよ!!! 」とか。
(一緒に試験を受けて、受かった彼は本当に感じが良い青年でした ……)

 

「文系で院まで行ったってことは、しばらくしたらまた研究に戻りたいと思っているんでしょう?」
というような質問を笑顔でかわしながら、
毎日のように飛行機や新幹線に乗り、鳴らない電話を待ち続けるのは本当に苦しく、
走行中の新幹線のドアを開けたい気持ちになったことも何度もありました。

 

最終的にマスコミ1社と、現所属企業から内定をもらい、
色々と考えて、マスコミにはお断りの連絡を入れたのですが、
この時の先方の人事部長からのメールは、今でもふとした時に読み返します。

 

「作文1番」の子が書く記事を読みたかった、との思いはありますが、
きこさんが選ばれた会社はきっと「大きな舞台」を用意してくれます。
舞台は大きければ大きいほど、チャンスの数も増えます。
そのチャンスを是非、ものにしてください。

 

マスコミ・出版は、受けられた方はよくご存じだと思いますが、
入社試験に800~1200字くらいの作文が必ずあります。
こちらの手元には残らないので、当時、何を書いたかよく覚えていませんが、
私の作文に満点をつけた採点者もいたとのこと。
オバマ大統領の頃なので、アイデンティティと政治関係で書いたような気もしますが)

 

お断りをするまで、結構な時間、お待たせしてしまったのに
こちらを責めることなく、むしろ背中を押してくれるようなメールに、涙しました。

 

「作文1番」は、渡る世間で何の役にも立ちませんが、
きこさんだけが知る「勲章」として、捨てずにとっておいてください。
ご活躍を祈ります。

 

この文章で人事部長からのメールは締めくくられています。
捨てずにとっていますよ、と伝えられたらいいんですが。