湾岸ワーママ日記

フルタイム共働き夫婦&息子の日常

『働く女子と罪悪感』

ビジネスインサイダーの総括編集長、AERAの元編集長の浜田敬子さんの『働く女子と罪悪感』を読んだので、簡単に感想を。

(予想外に繁忙期が早く来ており、簡単にしか感想が書けず……)

 

まずは共感した点から。

 

第2章 女性初は得か損か 「喉元過ぎれば体制側」のパラグラフから。

当事者である間は理不尽な「下積み」 業務におかしさを感じていても、喉元を過ぎたら忘れしまう、あるいは「自分だってその時期を乗り越えたんだから、 後輩や新入社員も乗り越えるべき」と主張する問題。

これは日本企業あるあるだと思うし、 保活まわりにもあるあるだな、と感じます。

私は新入社員がほとんど入らない部署で働いていた期間が長く、いつまでたっても職場の一番下っ端で(また「気が利く」ことを求められる若手女子で)、「下積み」 業務は自分の手元から離れていかないのに新しい仕事はどんどん増える、という昭和の日本企業あるあるスパイラルに陥っていました。

女性の先輩に相談しても「でもね、みんなそうやってきたの(困ったような笑顔)」と言われ、(いやいやいやいや!!! 次々と新入社員が入っていた時代と今の環境違いますよね!?!? )と、内心憤りながら、もうこの人には相談しない、 と諦めたことも多々。

 

「下積み」を全否定するつもりはありませんが(所謂「雑巾がけ」が必要な部分もあると思います)、「みんなそうやってきたの」ロジックは既に通用しなくなっている、 というのは心がけておきたいですね。

 

第3章 女性に管理職は向いているか、

ここは組織人として頷く部分が多くありました。

上に行くには「男組」に入る必要がある、 タバコ部屋や飲み会で重要なことが決められていく等、少なくなってきたとはいえ、まだまだあるあるだと思います。(タバコ部屋、今はないですが、 入社当初はタバコ部屋に上司を探しによく行っていました)

 

社内の横のネットワークを構築する、という点は納得で、私もここは社内でワーキングペアレンツをゆるーくつなげるような ネットワークができないか、試行錯誤しているところです。

 

また管理職の醍醐味に関して、浜田さんはこう表現されています

 

副編集長の仕事は想像以上に面白かった。

自分で記事を書いていた頃は、どんなに頑張っても1週間に1本、大きい特集であれば2週に1本、巻頭特集を書くのが限界。

だが、副編集長という立場であれば、自分が考えた企画、 面白いと思った企画、それを数人の編集部員やフリーライターに動いてもらって次々と形にしていける。

そして、その規格の反響が大きかったり、 売り上げが伸びたりした時は、その結果を一緒に手がけた編集部員とともに喜べる。

 

ご自分の経験に即した、分かりやすい醍醐味の表現!

ひとりでできないことを、他のメンバーの力を借りて実現する。この章の後半で述べられる「共感型上司」 にもつながってくることだと感じました。

 

第4章 ワーママと罪悪感、ここは共感した点と、 そうでない点がありました。

「時間評価」と「過剰配慮」、これは昭和の日本企業あるあるで、 頷きすぎて首がもげそうになった部分です。

 

ここで重要なのは「大丈夫か」という発言だ。「無理じゃないか」とは言わないのだ。一見、配慮しているように見える発言。本人に打診をする前から、彼女たちの可能性を狭めてしまう“過剰な配慮”は「使えない」思想の形を変えたものだ。「使えない」ではなく、「使えるように」どうすればいいのか、 真剣に向き合おうとしない上司や職場に、やる気もあって能力もある出産後の女性記者たちは絶望して去ってしまう。

 

中野円佳さんの『育休世代のジレンマ』を思い出しました。(中野さん好きすぎて、すぐ『育休世代のジレンマ』 を思い浮かべるマン)

 

いつでも出張できる/いつでも残業できる(多くの場合)男性に最適化された職場で働く制約社員の苦悩は、 ワーキングペアレンツあるあるですね。

私は幸い、今の職場では労働時間ではなく、 アウトプットで評価いただけているのでなんとか仕事を続けられていますが、 これも他の職場に異動するとそうはいかないだろうな、 と不安になることも多々。

 

しかし、時間給とワーママの相性って悪いですよね。ワーママと裁量労働制、 というテーマがもう少し日の目を浴びてもいいのかな、 と私は考えていますが、昨今の社会情勢を見ると、 このテーマはしばらく深められそうになく、むしろ一歩後退、 という感じですね。

 

一方で、均等法世代が与えるプレッシャーという辺りは、 世代間のギャップを強く感じました。

ウートピの記事も読みましたが、やっぱり私も「 均等法世代のワーママの働き方はできない」という鈴木さん・海野さん側に共感してしまいます。

 

浜田さんはご実家からご両親を呼んで、 ということをされていますが、正直、私はここまではできないです。(だってまだ親も現役!)

できるだけ子どもに時間も手をかけたいし、 でも仕事も諦めたくはない。贅沢、と言われてしまうかもしれませんが、子供も、親も、上司も、職場のメンバーも、そして勿論自分も、誰も犠牲にせず、「普通に」働きたいだけなのです。

 

「わかってもらえると思っている」「制度を整えてくれるものと思っている」ワーママ側にも甘えがあるのでは、というご指摘はごもっとも。正論。

確かに、私自身も交渉&交渉&交渉、 という感じでやっていますが、正論が通じる環境ばかりだといいんですけれどね。 そうならばもっとみんな交渉するよね……(遠い目)

 

ビジネスインサイダーのような新しいメディアでは働く人もワークスタイルも様々でしょうし、どういう取り組みをしているか、朝日新聞AERA時代とは何が違っているのか、その辺りも読みたかったなあ。

 

少し世代間のギャップにモニョっとしたとはいえ、均等法世代の方々が数々の苦難を乗り越えてこられたからこそ私が時間的制約を抱えつつも「普通に」仕事ができる今があるし、世代間の断絶はあるけれども、均等法世代の方々は「共闘」 できる仲間だと思います。

Sisterhood、大事にしていきたいですね。

 

 



 



 

 

「量産型ワーキングマザー」をテーマにSkypeランチミーティングしました

社内でkobeniさんの「量産型ワーキングマザー」 をテーマにしたSkypeランチミーティングを開催しました。

参加者は約20名。

Surface Hubを活用し、会話+ テキストチャットで双方向的に行いました。

私は幹事兼ファシリテーターを担当したのですが、 キャパシティーとしてはこれくらいが限界ですね!(私のファシリテーターとしての力量不足☆)

 

簡単に振り返りを箇条書きにしてみます。(ファシリテートすることに必死で全てを網羅はできていませんが)

・2014年、2015年の記事だが全く古さがなく、 今でも通じる話(問題は現存したまま)

・シャアと量産型を分けるのはバックアップの差

・社内ではシャアと量産型と二極化傾向

・社内ではシャアを求められる場面もあるし、 シャアになれない自分に「うしろめたさ」を感じることもある

   ⇒敵=比較対象は、妊娠出産前の「自分」?

   ⇒(勝手に)「忖度」して、 自分で自分自身を追い込んでいることも?

・社内の男性もこの記事に共感できるのか?

   ⇒共感できる人はいると思う。 送り迎えをする男性も増えてきているし、 小さい子供がいる男性は共感してくれるのでは。

・ 家庭での経験も本当は仕事にとっても大切なことがあることに気づいていない人が多い

・ライフステージに合わせ、 夫婦で交代でキャリアアップする人も(理想的!の声、多数)

 ⇒若い世代には育休取得する男性も。 育児にコミットしている男性の声を聞いてみたい。

・シャアと量産型は全く別物ではなく、 グラデーションのようなもの。ライフステージに合わせて行き来できるようなものだと良い。 いろいろな「ワーキングペアレンツ」の姿があっていい!最近の女子学生は「幻の赤ちゃんを抱いて就活している」 と言うが、そういう層にいろいろな「ワーキングペアレンツ」 の姿を見せたい。

 

ランチタイムの30分1本勝負だったんですが、積極的にコメント出していただき、 手前味噌ですが満足度の高いミーティングになったと思います。id:kobeni_08さん、記事を使わせていただき、 ありがとうございました!

 

個人的には、こういう活動を男性にも広げていきたいんですよね。なので、次はとくさんの「育児とはマネジメントである」 にしようかなあ、と思っています。

『フェミニスト・ファイト・クラブ』

少し前に『フェミニストファイト・クラブ』を読み終えていたのですが、
繁忙期で感想をまとめられていなかったので、簡単に感想をまとめます。

 

さて『フェミニストファイト・クラブ』、
副題が職場の「女性差別」サバイバルマニュアルということで、
職場の「あるある」、それに対抗する方法をユーモアたっぷりに書かれている本です。
まず読んで第一の感想が、翻訳もあってか、
「なんかブリジット・ジョーンズの日記っぽい」、でした(笑)

 

例えば、Part1 敵を知るでは、
「実績横取り男&対策」とか「雑用押し付け男&対策」とかね!! !
いますよね!!!こういう人!!!
こういう敵への対抗策としては、
「実績横取り男」ならば、
「自信たっぷりに話す」、「お礼に続けて『ひとこと』を加える」 、
「『意見をサポートし合う』作戦」、「『証拠メール』を送る」と か。
「証拠メール」は私も結構アリだと思っていて、CC/BCCを駆使しまくっています。
(今の部署では実績横取りはないけれど……)

 

結構グサッとくるのはPart2 自分を知る。
「自分で自分をダメにする女性について」という副題がついているように
もう痛いところをついてきます。ユーモアはあるけど痛い痛い。
自分自身にも、まわりの女性にも「……いるわ、こんな人」のオンパレード。

例えば、「オフィスママ」。
「オフィスの家事」を率先して引き受ける女性のことですが、
これが「当たり前」「女性として望ましいロール」とされてしまうと
自分も他の人も不幸になる例ですよね。

私に一番刺さったのは「詐欺師(インポスター)症候群」。
これに対する記事も多く出ているので、ご存知の方も多いと思いますが、
自分の成功に価値がないこと、自分は他人ほど能力がないことに恐怖心を感じ、
誰かを詐欺師のようにだましているのではないか、という思いを抱く症状のことです。
「素晴らしい仕事を成し遂げたあとでさえ、『自分は本当は称賛に値しない』という思いに苦しむ」
と、文中にはありますが、これってあるあるじゃないですか?

 

「インポスター症候群」のタイプとして、挙げられていたのは以下の4つ;

(1)100%失敗すると思いこむ
(2)自分は詐欺師だと感じている
(3)自己評価が低い(たとえ誰かが全面的にサポートしてくれても)
(4)自分の経験や専門知識を過小評価する

私はこれを読んで(アッ私これだ)と思いました(いや、私は成功していませんが)
これの対策は「なるほど」と思うものが多く、普段から気をつけるようになりました。

 

それ以外にも私に刺さったのは「完璧主義者」。
(私は夫の上司の方にもこれを見破られているのですが……)

【引用】
女性というだけで、こと細かに間違いを指摘され、
それをいつまでも言われる社会で(ちなみに、有色女性ならその間違いはより厳しく批判される)、
完璧主義者は自分で自分にはかりしれないプレッシャーをかける。
彼女たちは、天文学的な、ほとんど達成不可能なゴールを設定する 。
挫折の可能性などみじんも考えずに、だ。
(そもそも失敗など選択肢にはない)
だが成功のハードルがあまりに高く、あまりに非現実的であれば、
必ず無理がたたるときがくる。
これまでの反動か、「スピードを落とせ」という標識を目にしただけで、
完璧主義者は往々にしてすべてを諦めてしまうのだ。
【引用終わり】

私はここを読みながら、中野円佳さんの『育休世代のジレンマ』を 思い出していました。

 

翻訳本なので、文化的背景が違う部分もあり、
なかなか全てを実現するのは難しいかもしれませんが、私は面白く読みました。
「連帯」、大事。

 

 

フェミニスト・ファイト・クラブ 「職場の女性差別」サバイバルマニュアル

フェミニスト・ファイト・クラブ 「職場の女性差別」サバイバルマニュアル

 

 

 

とある企画系ワーママ(実家力なし)の繁忙期の乗り切り方

クォーターごとに繁忙期がある仕事をしており(バレバレ)、
ひとつ山を越えて、ようやく仕事が落ち着いてきた今日この頃です 。

 

Twitterでちょっと書きましたが、繁忙期の乗り切り方をまとめてみようかと思います。
先に書いてしまいますが、乗り切れてない感ありありですし、
とりたてて特別なことをやっているわけではありません。
書いてみれば、ごく普通です。
こんなワーママもいるんだな、こういう工夫をしているんだな、程度の参考になれば幸いです。

 

【仕事】


(1)スケジュールの立て方が全ての鍵である
企画系の仕事あるあるだと思いますが、前工程~後工程の資料の承認プロセス・スケジュールの把握、
作業量の見積もり、そしてそこからの逆算して、どれだけ効率的かつ自分に都合のよいスケジュールを立てるか。
繁忙期であるか否かを問わず、これが全ての鍵だと個人的には考えます。
ここは時間に制約のある働き方をしているワーママの腕の見せ所で 、
特に作業量の見積もり~逆算あたりは、日常のあれこれで自然と身についているワーママも多いのではないでしょうか。
私も割とこの辺りは得意な方で、また「自分に都合のよい」スケジュールを立てるために
自分から率先してスケジュール調整の役割をやることが多いです。

 

具体的なスケジュールの立て方、これは当たり前のことだと思いますが
各ステージでの責任者への報告タイミングをベースに組みます。
往々にして責任者のスケジュールというのが一番取りにくいので、
各責任者の秘書さんと連携しながら、まずそこからおさえていきます。
報告→修正が入ることも考えて、ある程度のバッファも見ておきます。
(バッファをどれだけ見るか、これはもうトライ&エラーでやるしかないです)

 

その次には、「自分に都合のよい」スケジュールにします。
これが意外と重要で、退社時間ギリギリに打ち合わせを入れられたり、
会議が延長してヤキモキするのって、地味にストレスになりませんか。
なので、ここは「自分に都合のよい」スケジュールにします。
それくらい私に合わせてくれ!の勢いで。

 

あとはどんなに完璧(に思える)スケジュールを組んだとしても、
大体、何かしら事件は発生するので、あまりスケジュールに固執することなく
臨機応変に対応していくことですかね。

 

(2)進捗状況、タスクの見える化/資料フォルダの整理整頓をしておく
これも当たり前ですが、進捗状況、タスクの見える化は必須です。
ただでさえ人よりも休みやすい、早退しやすいワーママ。
仕事を代替してもらいやすいように、進捗状況は一見して分かるようにしておきます。
(繁忙期こそ、いろんなところに保険をかける必要あり)

 

資料フォルダ、これも一見して分かるようなフォルダ構成にしておきます。
私は片付けがド下手で、デスクトップも人にお見せできるレベルではありませんが
自分の担当部分だけはかなり整理整頓しています。

 

(3)全てを一人でやろうとしない
またもや当たり前じゃないか、と思われるかもしれませんが
全てを一人でやろうとしないこと。重要です。
仕事がオーバーフローしそうな気配があったら、早めにヘルプを出す。
一緒に進めた方が効率的な仕事があれば、協力して進める。
そのためには普段からのコミュニケーションが必須ですし、
私は普段から共有フォルダにおいてある他の人の仕事フォルダものぞき見しています。
誰が今、何の仕事をしているか、どれくらいの作業量か、何のためにどういう資料を作っているのか。
共有フォルダには置いてあるということは、見ていいんでしょ?くらいの勢いで、見ます。
(その分、自分の担当部分も誰かに見せるつもりで整理整頓)
直接自分に関わりのない仕事にはノータッチ、という人もいますが 、
どこでどう繋がってくるか分からないので、私は出来るだけ他の人の仕事にも関心を持ちたい派です。

 

【家事・育児】


(1)家事はひたすら手を抜く
繁忙期の我が家で一番働いているのは、間違いなくお掃除ロボット氏であります。
1日みっちり仕事をし、帰宅した後に出来ることは限られています 。
子どもにごはんを食べさせ、お風呂に入らせ、歯磨きをさせ、寝かしつけ……という
子どもまわりのことだけはちゃんとやりますが、大人は後回しです 。

 

子どもまわりでも、食事に関しては息子も3歳になったので、
そこそこお惣菜を活用したりなど、手を抜きまくっています。
あとは週末につくりおき。
まりえさんのレシピ、大活躍です。

https://mariegohan.com/

ちなみに我が家で頻出のレシピはにんじんナムル、ピーマンのおかか和え、 エリンギ豚巻き、鶏チャーシューです。

 

(2)子どもの健康はただひたすら祈るしかできない
子どもは繁忙期だろうが何だろうが、具合が悪くなる時には悪くなるので、
ここはもう神頼みしかない、です。それ以外に何かできることがあったら教えて欲しい。

 

【自分】


(1)ドーピング
……引いてませんか、大丈夫ですか。
どんなに精緻なスケジュールを組んだとしても、自分が倒れればその時点で「詰み」です。
なので繁忙期は使えるものはすべて投入します。栄養剤もカフェインも整体も。
私はエナジードリンクというものを普段はあまり飲まないのですが 、
繁忙期は毎日モンスター白を飲んで、なんとか乗り切ります。
いつも同じコンビニでモンスター白を買っていたので、
絶対陰で「モンスター白BBA」と呼ばれていたと思います(被害妄想)

 

久しぶりの更新にも関わらず、とりとめのない内容になってしまった……。
よければ皆さんも繁忙期の乗り切り方、教えてください。

就活の思い出

少し就活の思い出を語ります。

 

私は文系院卒(見込み)、しかも政治学専攻という全く企業受けしないような
エントリーシートで就職活動をしていました。
文系院卒はスキルは学部卒と変わらないのに
人件費だけが余計にかかる、ということで、難色を示す企業も多く
私も文系院卒の採用実績のあるマスコミ・出版、独立行政法人等に絞って試験を受けていました。

 

ほぼ第一志望だった独立行政法人に最終面接で落ちた時は、荒れに荒れました。
「やっぱり理系院卒(見込み)で英語が堪能なリア充男子には負けるよ!!! 」とか。
(一緒に試験を受けて、受かった彼は本当に感じが良い青年でした ……)

 

「文系で院まで行ったってことは、しばらくしたらまた研究に戻りたいと思っているんでしょう?」
というような質問を笑顔でかわしながら、
毎日のように飛行機や新幹線に乗り、鳴らない電話を待ち続けるのは本当に苦しく、
走行中の新幹線のドアを開けたい気持ちになったことも何度もありました。

 

最終的にマスコミ1社と、現所属企業から内定をもらい、
色々と考えて、マスコミにはお断りの連絡を入れたのですが、
この時の先方の人事部長からのメールは、今でもふとした時に読み返します。

 

「作文1番」の子が書く記事を読みたかった、との思いはありますが、
きこさんが選ばれた会社はきっと「大きな舞台」を用意してくれます。
舞台は大きければ大きいほど、チャンスの数も増えます。
そのチャンスを是非、ものにしてください。

 

マスコミ・出版は、受けられた方はよくご存じだと思いますが、
入社試験に800~1200字くらいの作文が必ずあります。
こちらの手元には残らないので、当時、何を書いたかよく覚えていませんが、
私の作文に満点をつけた採点者もいたとのこと。
オバマ大統領の頃なので、アイデンティティと政治関係で書いたような気もしますが)

 

お断りをするまで、結構な時間、お待たせしてしまったのに
こちらを責めることなく、むしろ背中を押してくれるようなメールに、涙しました。

 

「作文1番」は、渡る世間で何の役にも立ちませんが、
きこさんだけが知る「勲章」として、捨てずにとっておいてください。
ご活躍を祈ります。

 

この文章で人事部長からのメールは締めくくられています。
捨てずにとっていますよ、と伝えられたらいいんですが。

「鉄のワーママ」広告塔問題

Twitterワーママ界隈で一部話題になっていた
「鉄のワーママ」広告塔問題について、つらつらと思うところを書いてみます。

 

「鉄のワーママ」。
私の勝手な造語ですが(残念な語彙力)、イメージはバリキャリかつ長時間労働可能、
そしてその長時間労働を支える実家・義実家力のあるワーママ、というところでしょうか。
この仕事に全振り型「鉄のワーママ」は往々にして企業の女性活躍の広告塔になりがち。
そして我々ワーママは「彼女たちのように頑張って」、と 叱咤激励される、と。

 

私自身もよく見たことのある風景ですが(そしてウッ……となることも多いですが)、
これも「過渡期」なんだろうなあ、と感じます。

 

かつては、ワーママが育児をしながらも、責任・裁量をもって仕事をしっかり、となると、
上記のような実家・義実家力が不可欠だったと思います。
特に現時点で役員クラスの方々の経験談を読むと、実家を引き払い親を呼び寄せた、とかいう話は「あるある」です。
※例えばウートピのこの記事とか。

先輩ワーママのせいでプレッシャーがすごいです!前AERA編集長に不満をぶつけたら…|ウートピ

 

しかし、今は諸先輩方の頑張り、テクノロジーの進化、
働き方に関する考え方の変化等々により、ワーママの働き方は多様化。
そしてその一方で祖父母もまだ現役で、手厚いサポートを得られにくいというケースも多々。
サポートを受けるどころか、育児と介護のダブルケアを担っている人も。
そんな中で「鉄のワーママ」が唯一の広告塔としてのワーママ像になるのも、
ボチボチ終わるのではないかと個人的には考えます。

 

だって企業側もバカじゃないと思うんですよ。
特に情報感度の高い企業ほど、「鉄のワーママ」を広告塔にするのは減っていくはずです。
これまでTwitterはてブで、どれだけ仕事に全振りのワーママ話が炎上したことか!
炎上リスクのある「鉄のワーママ」を広告塔にするメリットが、正直なところ私にはあまり思いつきません。

 

最近は、祖父母サポートなし、基本的に毎日定時退社、国内出張は行くけど海外出張はNGの私にも
広告塔まではいかないけれど、ワーママ紹介的な話が来るようになりました。

 

媒体によってはバリキャリ寄りに多少脚色されることもありますが 、
(これは「鉄のワーママ」にもあるあるだろうと思います。彼女たちも、多分好きでやってる訳じゃない)
私は出来る限り、「あるがまま」を語ろうと思っています。
それがid:kobeni_08さん言うところの「量産型ワーキングマザー」 としての私の役目だと信じています。

量産型ワーキングマザーでいこう | リクナビNEXTジャーナル

「デザインあ展 in Tokyo」@日本科学未来館

日本科学未来館で開催されている「デザインあ展 in Tokyo」に行きました。

デザインあ展 in TOKYO | デザインあ展

 

息子も親も「デザインあ」は大好き。
息子は特に「解散!」や「うごきのデザイン」が好き。
夫は「SHOOT&EDIT」、私は「ガラガラ」も好き。

 

少し早めのお昼を食べて、日本科学未来館に到着したのが12時頃 。
予想通りの長蛇の列。ファミリーが多いと思いきや、大人のグループも多数。
それを見越してチケットはコンビニで買っていたものの、そこからが長かった。
祝日だったので整理券制で、私たちの枠は15:00。
3時間ってディズニー超えでは……。
さすがに3歳児を連れて3時間待ちはしんどいので、
一旦帰宅し、再出撃することに。近いって素晴らしい!

 

展示は、「観察のへや」、「体感のへや」、「概念のへや」の3つの構成。

 

「観察のへや」では、やっぱり「梅干しのきもち」が人気で60分待ち。
やってみたかったけど、3歳児と60分待つのはしんどく、スルー 。
息子には「たまごの変身」、「あの手 この手」あたりが響いた気がします。
特に「あの手 この手」は子どもは好きでしょうね。
いろいろな手の動きが白い台にプロジェクターで投影されていて、
投影された手の真似をする子どもが続出でした。かわいい。
「名は顔をあらわす」、これは大人も好きだろうなあ。
名前を入力すると、それがへのへのもへじ的な顔になって
自分の顔に重なるという展示。
息子、私とやりましたが、どっちも丸くて、なんとなくかわいい感じでした。
「デッサンあ」、「もんどころ」は混みすぎてスルー。
子どもが小学生くらいだと楽しいんでしょうが、まだ3歳児にはちょっと早いかな。

 

続いて「体感のへや」。
何だかんだで一番盛り上がりました。
部屋の四方の壁面に大きく映像が出る部屋で大人も子どももテンションが上がる!
「『あ』のテーマ」は、「あ」に押し流されそうな迫力。
我が家のみんなが大好きな「解散!」は、とにかく目が追い付かない(笑)
「グレープフルーツ」や「マトリョーシカ」、「不動産屋のチラシ 」とか、
頭がどうかしているとしか思えない!(※最大級の褒め言葉です) 。
「森羅万象」は畳みかける「雁金」で笑いが起きる。確かに面白いよね、あそこ。
「ガマンぎりぎりライン」、無駄に壮大で荘厳(※褒め言葉です)
終わったら自然と拍手が出るレベル。
我が家は2周くらい見て出ましたが、もっと長く見ている人もいたんじゃないかなあ。
真っ暗と言えば真っ暗ですが、息子も怖がることなく、
お口あんぐりで見入っていました。
「体感のへや」で「ガラガラ」が見たかったなあ。

 

最後は「概念のへや」。
ここは3歳児には少し難しかったような気がするけど、
身近な距離感をあらわす「ひと ひと ひと」は大人も子どもも楽しめました。
「相合傘」の距離感、近いな!
息子がメイキングから楽しみにしていた「歯車になる」、
そこそこ待ち時間はありましたが体験できました。
歯車は大・中・小で、私たちが行った日は祝日だった所為か、
小が回ってくるのに時間がかかっていました。
小でも意外と重く、3歳児は親のフォロー必須でした。
「俺は歯車にはならない!」と駆けていった少年にブフォ!となりました。

 

展示後にはショップがあるんですが、
これがショップだけの利用がNGで、ちょっと勿体ない気も。
めちゃくちゃ混んでいたので、あまりじっくりと吟味できず、
デザインあロゴTシャツ」と息子が大好き「赤い人Tシャツ」を購入。
早速、本日意気揚々と「赤い人Tシャツ」を保育園に着ていきました。

全般的に親子ともども満足度はかなり高いのですが、
ショップに限らず、展示も動線がイマイチだったので、
是非、これは「うごきのデザイン」で何とかしていただきたい!
(具合が悪くなった人もいたし、私もちょっと人酔いした……)

 

休日・祝日は多分ファミリーが多いので、
大人だけで行く場合は平日夕方に行くのが正解な気がします。
また日本科学未来館にはカフェ・レストランはありますが、
アレルギー表示は微妙なので、アレルギー持ちは別のところでごはん、というのがオススメです。